flowermanのバティック染め(ろうけつ染め)とは

2016.06.03 Friday 20:44



GO HEMPのボディを使っての別注をお願いしている

バティック染め (ろうけつ染め) のアーティスト、

flowerman (フラワーマン)の工房に

見学しに行ってきました!

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"flowerman 商品一覧"


実はフラワーマンの工房と当店は

車で10分くらいの距離で

さらにいつもremillaのスタイルサンプル

撮っている雰囲気のいい商店街の中にあるので

勝手に親近感を覚えていました。




見学をしてみて、

自分たちが思っていた以上に

手間の掛かる工程で染められており、

これは全国のみなさまにも詳しく紹介しなくては!

と切に感じましたので

こちらのブログにて

順を追ってご紹介したいと思います!





今回はランタンとUFO、

そしてカリフォルニア州の州旗が

モチーフとなった

"ABDUCTION"を染めるところを

見学させていただきました。



1.まずは染める物を精錬"せいれん"する工程。

これは染める物(Tシャツなど)を

特殊な洗剤(不純物などが入っていない洗剤)で

しっかりと洗う工程。

この工程を手を抜かずにやることで

ムラ無く染め上げることが可能となります。



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2.そして下絵の工程。

ライトボックスと呼ばれる光る机の上に

下絵を挟んだTシャツを置き、

チャコペン(洗うと消えるインクのペン)で

下絵の輪郭をなぞっていきます。



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1枚1枚、手作業で描いていくため

たくさんの枚数を染める時には

かなりの時間と集中力を必要とします。




下絵が出来上がったら、

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3.ここからロウ引きの工程。

この装置の中でロウが温められています。



布に特殊なロウを染み込ませると

ロウの染み込んだ部分が染まらずに

元の生地の色が残ります。



この特性を活かすことで

多色での染めが可能となります。




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ここでも1枚1枚、手作業です。

ロウが熱いうちでないと

ロウが布に染み込んでいかないため

塗っては筆を温め、塗っては筆を温め、と

地道に塗り進めていきます。



そして、ロウを1度塗っただけでは

染料がロウを通り抜けて染み込んでしまうため

さらにもう1度、

同じ部分にロウを塗り重ねます。




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ロウが冷え固まったら

4.筆で染料をのせていく工程。



染料は粉の状態なので

溶媒に染料の粉を溶かして使います。

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今回作っていただいている"ABDUCTION"の場合は

ボディの色以外に4色。



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ランタンの灯りの部分は

赤、橙、黄の3色で

グラデーションにしていきます。




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グラデーションの表現ができるのも

バティック染め (ろうけつ染め) ならでは。






筆で色を置き終わったら、

1晩寝かせて染料を乾かします。




染料が乾いたら、

5.今度は染料を固着させる固着剤を塗って

またさらに1晩寝かせて乾かします。



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そして固着剤が乾いたら

6."筆で色を置いた部分"をロウで固めます。



こうすることで、グラデーション部分などの

"ボディとは異なる色で染めたい部分"を保護します。



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7.固まったロウにヒビを入れます。

このヒビによって

バティック染め (ろうけつ染め) 特有の

ヒビ割れた部分が生み出されます。




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8.そして今回はムラ染めを施すために

くしゃくしゃと丸めて



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球状に固定します。




9.そしていよいよ最後の染め工程。

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まずは染料の調合。

今回染めてもらったネイビーには

実は4色の染料が混ぜられているんです!

この混色によって

奥行きのある深い色合いが生み出されます。




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10.そして先ほどの丸めたTシャツをドボン。

この状態で10分待ちます。



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10分かけて染料がジワジワと染み込んでいきます。

球状になった外側ほど、

染料に長く浸かるため濃く染まり、

内側は薄く染まるため

程よいムラ感が生み出されます。




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11.10分経ったら広げて状態をチェック。

いい感じにムラ感が生まれているのが

この画像でわかるでしょうか。




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先ほどの状態でも

いい感じのムラ感なのですが、

色の濃いところと薄いところの差が

ハッキリとしすぎているため

12.もう一度ドボン。



この1手間が加わることで

全体的にぼんやりとしたムラ感となり、

味わいが増してくれます。




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13.そして最後に80度以上のお湯に浸けて

ロウを溶かして洗い流します。



14.ロウを落とし終わったら

柔軟剤を加えて洗って、乾かして完成!!






今回は事前に見学したい旨を伝えていたため

各工程ごとの準備をしてくれていて

1日で完成となりましたが

実際は精錬したり染料や固着剤を乾かしたりで

1枚が完成するまでに

最短で5日も掛かるとのこと!



ホント、なんてすごいんでしょうか。



これだけの手間を掛けて作られた1枚は

Tシャツでありながらも、アートです。

着られるアート作品です。



そしてこの感動を伝えたくて

作業工程のブログを書こうと決めました!

私の拙い文章で

この感動が少しでも伝わればいいのですが。。



"flowerman 商品一覧"




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当店で取り扱っている各メーカーさんや

作家さんたちは、本当に心を込めて

もの作りをしている方たちばかりです。


そして、そんな方たちの想いを

製品を通して

全国のみなさまに伝えるのが

店で働いている私たちの使命だと

日頃から考えています。


今回の見学で作家さんの姿勢を見て

私たちがすべきことを

改めて強く認識することができました。


今後も、

また他のメーカーさんの元へ取材に行って、

作り手さんたちの想いを

お伝えしていけたらいいなと

思っておりますので

今後の続編をお楽しみに!!



最後に工房の風景。

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CATEGORY : "GO HEMP"
WRITER : だいき